こんにちは、住宅ライフスタイル事業部の野口です。
先日からパリ研修の模様をお伝えしていますが、
ありがたいことに「続きが気になる」とお話を頂きました。
では、さっそくいってみましょうか!
2日目 1月19日(土)
メゾンエオブジェが開かれる”パリ・ノール・ヴィルパント 見本市会場”まで地下鉄で移動。
位置としてはパリの北部で、昨日利用したシャルル・ド・ゴール国際空港の近く、空港の手前の駅で降りると会場でした。
通常は直行バスもあるようなのですが、現在見本市会場が工事中でバス停が使えないということで、
パリ市街の地下鉄から郊外への高速地下鉄(RER)へと乗り継いでいきます。
ここで早速アクシデント。
乗り継ぎの改札が通れない。
誰のキップをどの自動改札に通しても反応なし。
困り果て、駅員さん(警察?)にヘルプを求めると
なんと自分の定期券をかざして改札を開けてくれたのです。
そして、この機械なら乗り継ぎが可能と分かり、
全員がその自動改札機を使って無事改札を通過できました。
アクシデントではあったが、パリの人間って優しいんだなと感じた出来事でした。
もっとも、この後、数日間で何度も同じように自動改札が開かず、
キップを交換してもらったりして、改札が通れないくらいどうってことが無くなりますが・・・
やっぱり日本の技術ってすごいんだな。
さて、目的の駅に到着するのですが、フランスって出口でキップを回収しないんですね。
パリ市街の均一料金区間では見られませんでしたが、
さすがにこのような遠方の駅ではガタイの良い駅員さんが改札のところで待っていて、
時折キップの確認をしているようでした。
9時半すぎに会場に到着。
とにかくデカイ!
後で調べたのですが、会場の展示面積は24万6000㎡
日本最大の見本市会場「東京ビックサイト」の約3倍だそうです。
自分で歩いた感じでは5倍くらいあった気がしましたが、
展示物に圧倒され、地に足がついていなかったためだったと思う。
ちなみに、身近なところでいくと新潟市産業振興センターのメインホールが4455㎡だから
その約55倍!ですね。
入場に際してカバンチェックがあり、
名前入りのパスを首に下げて入場しました。
そんな広大なメゾンエオブジェの会場も大きく2つのゾーンに分けられていた。
・新しいアイデアに出会うための「メゾン」ゾーン
インテリア・建築家向けの「メゾン」ゾーンはさらに分割され
【フォーエバー】
【トゥデイ】
【ユニーク&エクレクティック】
【クラフト】
の4つのスタイルで分類。
・もう一つは「オブジェ」ゾーン
【クック&シェア】
【スマートギフト】
【キッズ&ファミリー】
【ファッション・アクセサリー】
【ホーム・アクセサリー】
【ホーム・フレグランス】
【ホーム・リネン】
7つに分類され、こちらはしっかり陳列されておりバイヤー向けの感が強く感じた。
と、おおまかに分類されていたが各ブースは特に仕切られてもおらず、
数えきれないほどのブースと、どこを見ても新鮮で目が留まるので、
自分が今どこの何を見ているのか分らなくなるような感覚が続く。
また、全体像が掴めていないのでペース配分もわからず、
とにかく早足で進む先導に付いていくので精いっぱいだった。
気が付くとあっという間に12時。
早めに行かないと席が無くなるからということで会場内で昼食を頂く。
パリの生活スタイルなのか13時から14時ころが昼食会場のピークで行列ができていた。
日本では12時に一斉に昼食というイメージがあるが、時間が少し遅い感じを受けた。
昼食をはさみ、14時ころまで見学。会場を後にする。
本日は「オブジェ」ゾーン8割、「メゾン」ゾーン2割といった感じ。
鮮やかな色使いや機能美で目から入ってくる情報を脳が処理しきれていないのが分かる。
これは今夜も眠れないな。
再び地下鉄にのって移動。
クロワッサンの店が参考にしたと言われる『メルシー』というお店に移動して約1時間ショッピング。
土曜日ということもあってか店内はパリ市民と観光客とでごった返していた。
ここでは鉛筆から3000万円以上するシャンデリアまで売っていた。
パリ市街を散策。
街並みが美しく、いくら歩いても飽きないので移動が苦にならない。
新潟で1km歩くって、ちょっとした覚悟が必要だが、パリでは平気。
30分くらい歩いても全く気にならないし疲れない。
夜のポンピドゥー・センターが見えてきた。
夕食は鴨料理を頂く。
このお店は事前に予約を取ってあり、
スムーズに入れたが、あれよあれよと満席になった。
チップの兼ね合いかテーブル担当者以外に声を掛けてもほとんど聞いてもらえない。
逆に自称オタクのスタッフが日本語で声を掛けてきたのも楽しかった。
パリの夕食は20時-21時からの模様。
日本に比べると少し遅い気もするが、先ほど書いたとおり昼食も遅いので丁度良いのだろう。
ワインを飲みながら、家族や友人でとめどない会話を楽しんでいる。
日本の酔っぱらいのようなみっともない輩はおらず、飲み方もスマートだった。
この後もそうだが、かしこまった高級レストランより、
こうした気軽に市民が集うビストロやカフェで主に食事をすることにより
日常的なパリの生活を垣間見れた気がします。
さて、ホテルに戻りシャワーを浴び、おやすみなさい。
と言いたいところだが、今夜も眠れない。
目を瞑ると会場で見た鮮やかな展示物が右から左から攻めてくる。
あー、瞼に焼き付けるとはきっとこういうことなんだろうなー。
それでも3時間ほどは眠れた。
これで時差ボケも解消だと自分に言い聞かせる。
この寝不足が後の失態を招くとは、この時は思いもしなかった。
つづく。