住宅・ライフスタイル事業部の中御門です。
畳にごろんと横になって昼寝をする、なんとも言えない気持ちよさ。
最近はフローリングの床材が主流で、畳の部屋がない家も多くなっていますが、カヤノが手掛けたマンションフルリノベーションでは畳を使っているところもあり、畳っていいな、を改めて感じています。日本人にとっての畳はDNAに刻まれた何かがあるのではないかと思います。
畳の部屋がある家の代表格。私の中では ”サザエさんの家” です。
見事にキッチン(昭和の時代は台所ですね)以外は、畳の部屋(和室)で構成された家。
夜寝るときは布団を敷いて、日中は布団を上げるとその場所を空間として使える。
和室の良さは部屋の使い方のバリエーションがいろいろあるところですね。
上のイラストではお父さんの波平さんがちゃぶ台の前に座っていますが、畳はその上に直接座っても板の間よりも足が痛くならず、畳床と呼ばれる芯材のある畳はクッション性や断熱性も持ち合わせています。
ざっくりとした織りが特徴的なこの素材は『温州畳(うんしゅうたたみ)』といいます。
一般的なイ草の畳よりも目が粗く、初めて出会った感触の畳です。
中国で育った馬蘭草、かん皮草という植物をつかって織物に仕上げたものだそうです。
リビングから続く場所に温州畳のコーナーがあります。
畳の奥にはフローリングの板の部分が続きます。
床の間ではないですが、花を飾ったり置物で演出することができる部分です。
昔からおなじみの畳の部屋、といえばイ草。
新築のお宅の畳の香りに癒されるときがあります。
イ草の畳を敷き込んだばかりの何とも言えない清涼感のある香りと青々しい色。
熊本や岡山などがイ草の産地として有名です。
マンションの中でイ草の畳を敷いた空間の例です。
畳3枚、小さめの3畳の間ですが、和と洋がミックスした空間に仕上がっています。
畳には縁がある仕上げ方と縁がない仕上げ方がありますが、こちらは明るめの色柄の縁で仕上げています。
紺や緑といった濃い色の縁の仕上げも多いですが、縁もいろいろな色柄がありますので、組み合わせ方によって新しい雰囲気を醸し出します。
天然素材のイ草に比べて、カビの心配、色あせも少なくお手入れも簡単という特徴をもった畳が使われるケースも増えています。
豊富な色から選ぶことができて、インテリア性を高めます。
小上がりになった畳の空間。こちらの畳は、白茶色×胡桃色(縁)の組み合わせで落ち着いた雰囲気です。
縁なしで、濃い色で仕上げるとフローリングの床のような雰囲気にもなります。
和室の畳を変えて洋室のような仕上がりにしたい、というご要望で入れさせていただいた例です。
畳つながりでお知らせをひとつ。
8月3日(月)から、BSNラジオで遠藤麻理さんがナビゲーターの新番組「4畳半スタジオ」がスタートしました。
月曜日から木曜日の、13:00~14:30の放送時間。
FM-PORTが閉局して、遠藤麻理さんの毒舌が聞けなくなったと悲しんでおられたリスナーの方にも朗報ですね。
その番組の木曜日、14:10~14:15 暮らしの小部屋 というカヤノ提供コーナーが始まります。
第1と第3木曜日は、スタジオにお邪魔してお話をさせていただく予定です。
お時間ありましたら是非お耳を傾けてください!