こんにちは、住宅・ライフスタイル事業部の阿部です。
入社して半年がたち、お家づくりに使われるいろいろな種類の材料を知ることができました。
今回はその中から最近気になっているウェスタンレッドシダーの外装材についてお話しようと思います。
ウェスタンレッドシダーは主にカナダ西海岸に生育するヒノキ科ネズコ属の針葉樹です。
木目が日本の杉に似ていることから、ベイスギと呼ばれ天井板、内装材などに使われていました。
ウェスタンレッドシダーに含まれる天然成分により腐朽、防虫に強く、屋外用途での使用に適しています。カナダの先住民族の間では「生命の木」と呼ばれ、カヌーやトーテムポールの材料としても使われてきたそうです。
ウェスタンレッドシダーの外装材は、外壁や玄関部などのアクセントとして使われています。加工の仕方によって張り方の異なる3種類のサイディングがあります。
・ベベルサイディング
・チャネルサイディング
・本実サイディング(T&Gサイディング)
それぞれサイディングの種類によって、見た目や雰囲気、接合方法などが変わってきます。
また、節の有無によっても印象は大きく変わります。
ベベルサイディングは北米で最も広く使用されているサイディングで、板の厚みに対して斜めに2分割して作られます。傾斜のある加工のベベルサイディングは、落ち着いた水平のラインを強調し、板の厚みによってできることなる斜影が風情のある雰囲気を作ってくれます。
チャネルサイディングは田舎風の趣を出したいときなどによく使用されます。目透かし張りのように溝のあるこのサイディングは木の厚みを感じさせる重厚な仕上がりになります。各パネルは隣のパネルと部分的に重なりチャネルに趣のある影を作り出します。ベベルサイディングが横張りなのに対しチャネルサイディングは縦にも横にも張ることができます。
本実サイディングは、その特徴ある外観と汎用性から広く利用されています。水平にも垂直にも取り付けることができ、それぞれ異なる味わいを生み出します。内装材としても使うことができ、外壁に用いれば、すっきりと上品な仕上がりに、内装に使用すれば、特有の色のの濃淡が空間に深みを出してくれます。
一つの外装材だけでも、様々な用途・種類がありますね。好みの雰囲気に合わせて素材を選ぶのもお家づくりの醍醐味の一つだと思います。お家づくりやリフォームを考えている方は、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。