生活雑貨
2021/09/02

ラディコンが入荷しました。

このブログを書いた人
岩野優子(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは。クロワッサンの店の岩野です。

お待たせしておりました!
イタリア・フリウリの
ラディコンの新ヴィンテージが入荷しました!

 

 

2016年9月10日スタンコ ラディコン永眠(62歳)。サシャが当主となり、母スザーナと共にスタンコの意志とワイナリーを引き継ぎました。

スタンコさんの死からもうすぐ5年が経過します。
2016年ヴィンテージとサシャシリーズのワイン、入荷しております。

 

 

ラディコンは2つのラインナップがあります。

【Sライン】

果実味がある状態を楽しんでもらいたい、とリリースされたサシャシリーズ。
サシャの提案により、2009年ヴィンテージより造られることになったSライン。ブルーラインがブドウ収穫から6年以上もかかるのに対して、2~3年でSラインをリリースすることで、ワイナリーの経済的リスクを軽減させ、ブルーラインのクオリティの更なる向上を目指しています。樫の開放醗酵槽にて8~10日間のマセレーションとアルコール醗酵(期間はヴィンテージによって異なる)、圧搾後2500~3500リットルの大樽にて12か月間醗酵の続きと熟成を行い、ステンレスタンクで数か月休ませ、瓶内で2か月間熟成を行いリリースされる。二酸化硫黄は瓶詰め時に少量のみ添加。

 

 

左から、シヴィ2019(白) ¥4,840税込
中央 RS(エッレ・エッセ)2019(赤) ¥4,840税込
右 スラトニック2019(白) ¥4,840税込

 

●Sivi(シィヴィ)
品種:ピノ グリージョ
シィヴィはスロヴェニア語で「灰色」、イタリア語のグリージョにあたる言葉。マセレーション期間と樽での熟成期間を短くし、ブルーラインのセカンドクラスとして早い段階で飲めるように考えて造られた、S(サシャ)ライン。

シヴィ

 

●RS(エッレエッセ)
品種:メルロー、ピニョーロ
SasaサシャのRossoロッソ(赤)ということでRSと名付けられたこのワイン。メルローを主体として、ピニョーロを混醸して造られます。2014年(ファーストヴィンテージ)は痩せたブドウの年であったため、メルローのマセレーションを短めにして、渋みの強いピニョーロを混ぜたのがこのワインです。2014年の次のヴィンテージは2017年となり、以降は毎年造られることになりました。収穫時期の異なるメルローとピニョーロは別々に収穫、2週間のアルコール醗酵とマセレーションを行い、圧搾後にブレンド、大樽で12か月間、ステンレスタンクで数か月間、瓶内で数か月間休ませリリースされます。

RSエッレ・エッセ

 

●Slatnik(スラトニック)
品種:シャルドネ、フリウラーノ
以前ラディコンで使われていた名前が復活!スラトニックは彼らがスロヴェニアに持っていたブドウ畑の名前。父スタンコが歩んできた道をサシャ自身がなぞっていくことで、スタンコがどのように考え決断をしてきたのかを知れるのではないかというサシャの思いが込められています。マセレーションの長い、ブルーラインのオスラーヴィエに対して、果実感もあって皮や種由来の複雑味があるワインをイメージして造られました。本当はサシャがワイナリーに参画した2006年から造る予定でしたが、スタンコを説得するのに時間がかかり、ファーストヴィンテージは2009年となりました。

スラトニック

 

 

【ブルーライン】

父スタンコからサシャが引き継いだ、ラディコンのスタンダードな仕込みで造られるブルーライン。樫の開放醗酵槽にて2~4か月間のマセレーションとアルコール醗酵(期間はヴィンテージによって異なる)、圧搾後2500~3500リットルの大樽にて3年間、瓶内で2年半熟成を行いリリースされる。二酸化硫黄無添加。

左から、リボッラ ジャッラ2016(白) ¥4,950税込
左から2番目:オスラーヴィエ2016(白) ¥4,950税込
右から2番目:ピニョーリ2009(赤) ¥6,600税込
右:メルロー2004(赤) ¥8,250税込

 

●Ribolla Gialla(リボッラ ジャッラ)
品種:リボッラ ジャッラ
肥沃なコッリオでは、シャルドネやソーヴィニョンといった品種を植えるとブドウの糖度が高くなり、アルコール度数が高くなってしまうことがあります。スタンコは古くからこの地域で栽培されてきた土着品種リボッラ ジャッラに着目、晩熟で栽培は難しいものの、糖度が低いためアルコール度数も高くならず、暑い年でも酸を維持し自分たちの土地に合っていると確信を得て、単独で醸造、瓶詰めすることとなりました。

リボッラジャッラ

●Oslavje(オスラーヴィエ)
品種:シャルドネ、ソーヴィニョン
元々単独で瓶詰めされていた国際的な品種(シャルドネ、ソーヴィニョン、2007年まではピノグリージョ、2000年まではフリウラーノも)を混醸したワイン。オスラーヴィエは、彼らのワイナリーがある村の名前オスラーヴィアのスロヴェニア語表記。Sラインの生産量が増えオスラーヴィエの生産量が減ったこと、フオーリダルテンポが2007年以降生産しないことによって、セレクションしたシャルドネとソーヴィニョンを全てオスラーヴィエに使うことになりました。

オスラヴィエ

 

●Pignoli(ピニョーリ)
品種:ピニョーロ
ピニョーロは「小さなことにこだわる」「面倒な、厄介な」という意味のブドウ品種で、アメリカの台木になじまないため栽培が難しく、粒が小さく、酸っぱく、タンニンが強いためワインとなってからもバランスがとれるまでに膨大な時間を必要とするワインとなります。ワイン名のピニョーリは、ピニョーロの複数形で、ブドウだけでなく造り手自身も厄介なヤツという意味で、スタンコのお茶目さが出ています。正式にリリースとなったのは2004年ヴィンテージから。

ピニョーリ

 

●Merlot(メルロー)
品種:メルロー
わずか1.15ヘクタールの畑で遅摘みされたメルローは、スタンコも「ほとんど趣味」と言ってしまうほどの膨大な時間を経てリリースされます。ワインは毎年リリースされるわけではなく、実際にワインを飲み、状態を確認した上で決めます。そのためヴィンテージ通りにリリースされず、準備の整ったワインから蔵出しされるため、2005年ヴィンテージはいつもより早めにリリースされ(それでもブドウ収穫から8年ほど)、2003年ヴィンテージは2020年にリリースされる予定です。

メルロー

長期マセレーションの白が注目されがちですが、メルローもとっても素晴らしいんです。
「これは間違いなくラディコンのメルローだ!」とわかる個性がしっかり詰まってるRSも
ぜひおためしください。

2016年も、ブドウの品質的には素晴らしい年ではあるものの、収量的には非常に厳しい年だったため、日本への入荷本数が少なかったとのこと。来年リリースされる2017ヴィンテージも少ない入荷量となる予定ですが、2018以降は栽培面積を大きく増やしたこともあり、日本への入荷本数もかなり増えることになるはずです。というわけで、あと2年のご辛抱をお願いします!
と、ヴィナイオータさんより。

 

ラディコンは本数が限られております。
お早めにお求めください。

ご来店をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

このブログを書いた人
岩野優子(住宅ライフスタイル事業部)

丁寧に生きる事、日々自分自身を作り上げていく事を大切にしたいと思います。

クロワッサンの店で買ってよかったもの:かまどさん
極めたい料理:煮魚
衝撃的なワイン:ビアンコムーニ2012(だったか?)開けて1ヵ月後のものを飲ませてもらった時、何か突き抜けた!自然派とはこんな感じか~‼と、味というより感覚が忘れられません。

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