住宅・ライフスタイル事業部の中御門です。
カヤノでマンションのフルリノベーションをさせていただいたお客様が、口を揃えて「ここがよい!」とおっしゃるポイントがあります。
マンションの玄関は狭く、暗い、が当たり前と思っておられませんか?
玄関入ってすぐの場所に個室がある間取りのマンションで、玄関の土間部分を広げ、収納を設けたり、雨に濡れたものや自転車を置いたりできるスペースをつくる考え方は、個室の広さはその分狭くなりますが、生活されてからとても満足度が高いということが、先日開催しました『遠藤麻理さんと一緒にマンションリノベーションの体験談を聞く会』でのパネラーさんたちのお話からもわかりました。
『光と風の流れが生まれる工夫』にはいろいろな要素がありますが、今回はその中のひとつ、室内窓のことをご紹介しましょう。
元々より広くなった玄関土間は、共用廊下に面した窓からの光が入って明るくなりました。
その光を部屋の中へも取り入れるため、玄関と個室の間を全部壁にするのではなく、壁に「窓」を取り付けるとこんなに部屋の中まで明るくなります。
光が入るということは風も通ります。
バルコニー側の窓と共用廊下側の窓を開けるととてもよい風が通り抜けます。
夏でもクーラー無しで過ごすことができるときが増えるでしょう。
洗面とトイレの間の壁に窓を設けた例です。
トイレの方から見るとこんな感じ。
マンションのトイレには窓が無い場合が多いですが、接する部屋との間の窓は、光と風を通します。
トイレの閉鎖感も軽減されます。
こちらのトイレの窓、まるで外に面したような光の入り方ですが、トイレの横は個室です。
その部屋に窓から入る光が、室内窓を通してトイレに届きます。
昼間だけでなく、夜の照明の明かりも相互の部屋に入ります。
部屋と部屋の間の窓で、間仕切りを閉めていても風が流れるようにしたケースもあります。
リノベーション前の状態。リビングと和室が隣接した間取りです。
襖と壁で仕切られていますが、この壁の部分に窓を取り付けました。
開閉できるようにし、建具(もともとの襖にクロスを貼って仕上げています)を閉めていても、リビングのエアコンの風が和室のほうにも流れます。
もともとは、リビングと和室の両方にエアコンがついていましたが、リノベーション後はリビングのエアコンだけの設置でよくなりました。
リビングと寝室が隣接している間取りで、大きな窓を設置したケースです。
下は壁、上にL字型の窓。バルコニー側の窓からの光と風が寝室に入ります。
朝の目覚めも気持ちよいことでしょう。
黒いフレームがインテリアのアクセントにもなっています。
間取りの工夫や細かい部分の工夫を積み重ねてリノベーションの計画を進めていきます。
お気軽にご相談ください。