HOUSE&GARDENの中御門です。
朝パソコンのキーボードを打っていると指先が冷たく感じるようになってきました。
昨晩の皆既月食はご覧になりましたか?月と太陽と地球の関係の不思議、閉店後のひと時、夜空を眺めて天体ショーを楽しみました。美しい月を眺めながら、ワインを楽しむ…のも素敵です。鍋料理も恋しくなる夜が増えてきます。夏とはまた違うワインの楽しみ方、見つけてください。
先月当店に初めて入荷したワインを2種類ご紹介しましょう。
ヴィナイオータの太田さんの長男 遊人(ゆうと)くんの名前を冠したワイン『A-iuto!』。アユート ビアンコ2011が入荷しました。
透明のボトルだからよくわかる琥珀色のワインの色、紅葉の季節にぴったりです。
ぶどうを皮ごと醗酵させるつくり方で生まれるこの色合い。これが白…?と思いますが、太田ワインにはこの手のものが多いです。どこかちょっとスパイシーな感じもします。
今回入荷を楽しみにしていたワインの一つがこの『A-yuzuki!』。遊人くんの妹の遊月(ゆづき)ちゃんの生まれ年のワインです。
赤です。
今年の春に、太田さんがこのワインを造っているトリンケーロを訪問されたときに出会われたワインだそうです。これがまた、素晴らしい内容のものです。
ワイン造りの詳しいことはわかりませんが、現地では原産地呼称委員会というものがあって、その検査を通って、DOCG(イタリアのワインに対する原産地認定のひとつ)を取るそうなのですが、造り手がいろいろな理由で、DOCGの申請をせずに保有しているワインがあるようです。原産地呼称というのは一種の権威なのかもしれませんが、その委員会が求める醸造学的に欠点のない完璧なワインの造り、というものに、ワインの造り手たちが興味を持っていない場合があるようです。このワインはまさにそういうものらしく、DOCGの認証をもらったら、6カ月以内にボトリングをしないと、それを過ぎると再申請し直さないといけないらしく、4樽分(約30,000本分)あるこのワインを持っているトリンケーロは、認証を取り続けることに手間をかけるよりも、認証をとらずに、ワインを理解する人に提供する道を選んだそうです。
というわけで、その事情を知った太田さんが、『これは買いだ!』と判断されて、買い占められたそうです。30,000本・・・すごい量ですが、太田さんは1樽分ずつ引き取っていかれるそうです。皆さんも、せっせと飲んでください! 理屈ぬきに美味しいです!
そして、とっておきの秘蔵写真を…
なんてかわいいんでしょう・・・。2年半ほど前の、このワインたちの持ち主、遊月ちゃんと遊人くん。
この秋はヴィナイオータワインを楽しんでください!