住宅
2021/01/11

建築素材、「木」にもいろいろ

このブログを書いた人
大島紀美子(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは。住宅ライフスタイル事業部の大島です。
降りました―、雪。
日頃使っていない筋肉にはよい運動になりました。
今週は気温が上がりそうですが、
雪が解けかけると危険な状態も続きますので、
外出の際は気をつけてくださいね。

さて、マンションフルリノベーションのお部屋(コープ野村川端町A棟8階)も、
新年のOPEN以来、たくさんの方にご来場いただいており、感謝申し上げます。

また、これまでとは一味違った要素がたっぷりと含まれています。
今日は、こちらのコープ野村川端町A棟8階のお部屋にも使用されている
材料も踏まえて、「木」の建築素材について、
ちょっとだけお話ししたいと思います。

「木」をそのまま無垢材で使う

「無垢の木の素材」とは、丸太から使用する厚みに挽いて、
表面を仕上げてキレイな状態にした建材のこと。

無垢の木のカウンター

今回の「コープ野村川端町A棟8階」のお部屋には、
毎日一番よく使う場所、よく見る場所に「無垢の木の素材」を使用しています。
キッチンのシンク前のカウンターです。

こちらは、タモという樹種の木です。
カヤノの倉庫の中で保管されていたいましたが、
かなり長い期間置いてあったので、表面も少し黒ずんだ感じの状態になっていたそうです。
それを表面をキレイにカンナ掛けして、
塗装も施し、木目が綺麗に浮かびあがりました。
「木」が育っていたそのままの状態の断面です。

無垢の木は、その小口側の断面を見てもわかります。


「木」の年輪がわかりますね。
これは、丸太のどのあたりを製材したものかがわかります。

無垢の木の床材

床材にもいろいろ「木」の素材のもがあります。
「無垢の床材がいい」というご要望もよくいただきます。
前述のとおり、「無垢の床材」もやはり丸太から挽き割った板を、
同じ厚みに仕上げ、形を加工し、表面をキレイに仕上げた素材となっています。

こちらも小口の断面には、これまでに育ってきた証の年輪がみえます。

「無垢の木」の良さは、何と言っても “本当の「木」そのもの” だから。
お住まいの素材としては、温かみがあり、愛着のもてる素材でもあると思います。

素材は「無垢」だけど、ちょっと加工している「集成材」

今や、建築素材についてかなり詳しい知識をお持ちの方も多いので、
「集成材」という言葉は、すでにご存じの方も多いと思います。

「集成材」とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構築して作られる、
木質材料です。
構造用と造作用に分類されますが、ここでは「造作用」の集成材をご紹介します。

集成材のカウンター

こちらも、「コープ野村川端町A棟8階」のお部屋の、キッチンでしようされている、
カウンターです。

弊社でも、「木のカウンター」としては、
普通、この「集成材のカウンター材」を使用しています。

断面の小口を見ると、より一層分かりやすいですね。
3cm位の幅の木が寄せ集まって1枚の大きな板材になっています。
丸太から挽いた、そのままの姿ではないものの、
一つ一つの小さな木材は、「無垢の木」なので、
集成材のカウンターもある意味「無垢の木のカウンター」でもあります。
曲がったり、反ったりしにくい、というメリットもあります。

「木質系」と呼ばれる素材

この「木質系」の素材にも様々あります。
使用目的によってもいろいろなものがありますが、
ここでは、“床材”についてご紹介いたします。

「木」をスライスしたものを表面に練りつけた、「突き板フローリング」

表面には、本当の「木」が施されています。
その基材部分は、加工されたベニヤ板などが“積層”になっていたりして、
「床材」が割れたり、伸縮したりするのを防いでいます。

表面に施されている「木」は薄くスライスされたもので、
厚みは0.2mm程度です。
パット見た目は、「無垢の木の床材」に近いものがあります。

床材の断面は、何層にもなっているのがわかります。

「木目調プリントシート」を貼った床材

これは、床材のサンプルブックになりますが、
ここ数年の間に、これらの印刷技術は格段に進化したと思います。
少し離れて、「印刷の木」と「本物の木」をみても、
瞬間的には分からないほどです。

また、「床材」という肌にふれる素材だけに、
その表面の質感、肌触りも、よりナチュラルなものが出てきていると思います。

挽き板フローリングよりも更に、
お手入れのしやすさでは軍配があがります。

一言に「木」と言っても、建築素材ではたくさんのものがあります。
どの部分にどういう「木」を使うか、
適材適所で使用していくとよいかな、と思います。

モデルハウスやご自宅の中で、
いろんな「木」を探してみてください!

このブログを書いた人
大島紀美子(住宅ライフスタイル事業部)

小学生の頃の通学路、住宅の屋根の下地をつくる大工さんを見て「私も将来大工さんになりたい!」と思った私は今、お客様のための心地よい家やお部屋を大工さんにつくってもらう仕事をしています。

担当業務:住宅営業