チベタンラグは、厳しい自然から身を守り、居心地の良い空間をつくるための実用品として織られ、受け継がれてきました。チベットの厳しい自然の中で、天然の牧草を食べ、のびのびと育った羊の毛は、「弾力性」「耐久性」「保温性」に優れ、絨毯に最も適しています。冬の暖かさはもちろん、夏の心地よさにも驚きます。快適さの秘密は、羊毛の一本一本が、くるくると縮れていて、たくさんの空気を含んでいるからです。絨毯は冬の敷物と思われがちですが、夏も気持ちよく使える、さらっとした肌触りを実際に触れて、チベタンラグの心地よさをご体感ください。
動物文様は和室、洋室を問わず、その存在感で印象的なお部屋へとコーディネートができます。
中でも一番人気の「タイガーラグ」は必見。熱狂的なファンも多いこのラグ。迫力の虎、ユーモラスな虎、見ているだけで元気がもらえそうです。
家づくりスタッフは、ユキヒョウの柄に一目ぼれ!(右写真)
毎日、ラグの上で本を読んでいます。寝そべることができるサイズなので、気持ちのよさに本を読みながらつい寝てしまいます。
異国でつくられているものなのに、ふと安らぎを感じるチベタンラグ。なぜでしょう?
やわらかな肌触りもさることながら、その文様も大きな要素を持っていると思います。
その意味を知ればもっと楽しくなる、チベタンラグの文様について少しお話しましょう。
「さいころの目」という意味で日本では市松と呼ばれています。市松はチベタンラグの基本となる文様ですが、日本の伝統柄でもあり、落ち着きを感じます。
“ペマ”はチベットの人にとって、空想上の美しい花(蓮)のこと。”チャン”は英語でいう on の意。”デン”は絨毯を表し、直訳すると”絨毯の上の蓮の花”。様々なデザインのペマチャンデンが織られています。
虎を図案化したもので、位の高い僧侶のために作られていた。虎の縞柄を抽象的にデザインしたものと、写実的に描かれたものがある。
自然環境の厳しいチベットでは、家の中で使うチベタンラグに好んで「吉祥文様」を用いました。ラグの文様を眺め、日々に感謝し明日への希望と活力を養っていたのでしょう。チベタンラグの文様には私達日本人にも馴染み深いものも多くあります。