チベットの人々が、厳しい自然環境から身を守り、健康で豊かな暮らしを願う文様をデザインし、織り上げられているチベタンラグ。その文様には様々なものがありますが、中でも幅広く根強い人気の「幾何学文様」。その基本となっている「ショーミック」(さいころの目という意味)は、日本でいう市松文様の変型とされている「寄せ角十字」や他の文様と組み合わせた「ティクマショーミック」などがあります。
同じ文様でも柄の大きさや色の配色が違うだけで見た目の印象もがらっと変わるから不思議です。ぜひ、多くの比較をしていただけるこの機会に会場に遊びにいらしてください。
写真は、62×91cmの自然色の市松文様の明るいナチュラルなフローリングの上に敷いたラグ。
お子様が絵本を読んだり、積み木で遊んだり、心地よさにそのままお昼寝したり‥。
伝統的な幾何学模様(左から) ショーミック、寄せ角十字、ティクマショーミック
毎回楽しみに見に来て下さる方もいる位、チベタンラグには飽きのこない深い魅力があります。
その要素としては、素材の良さ、風合い、色柄、文様、使い心地などがあげられると思いますが、羊の毛を刈り、糸を紡いで、染色をして一枚一枚人の手で織り上げていくからこその良さでもあると思います。
今回取り上げた幾何学文様は、コンピューターの世界ではありえないことですが、例えば同じものを2枚並べてみても1つ1つの文様の形が少し違っていたり‥。そんな手織りならではのできばえも欠点ではなく愛嬌と思えて、むしろそこに惹かれたりします。
期間中は幾何学文様の他、今回も動物柄や花の柄、吉祥文様など、多数取り揃えてお待ちしております。
写真(右)は、毎回人気の動物柄、タイガーラグ。