風の通り道をつくる
リノベーション工事の解体前に、
かなりの割合で感じることがあります。
玄関に入った瞬間から
「空気が止まっている…」
「窓からの眺望は良いのに 季節感が伝わってこない…」
これまでの一般的なマンションだと
玄関から居間や食堂にたどりつくまでは廊下が真っ直ぐつながって
しっかり閉じることの出来る部屋がそれぞれ配置されています。
廊下の途中にトイレや浴室が設定されていました。
特に昭和のころでは、個室の数も必要だったので より独立性が求められていました。
時を経て、住まわれる人数、家族構成も変わり、
収納の方法も 部屋ごとにあった「押入」だったものが、
場所場所に応じたクロゼットや可動棚へと、仕舞い方・
変化してきました。
そこで、リノベーションをおこなうのを機に、
間取りを大きく見直すことで これまであまり感じられなかった、
季節の良い時期には窓を開けて自然の風を感じられる間取りにして
南北、東西をつなぐ「風の通り道」をつくることで、
風通しの良い間取りへと変化させています。
玄関からつながる廊下とは別の通路をつくることで、
回れる動線が 部屋に風も引き込んでくれます。
建具をつくって、
小さな引き戸、押し出し窓、
これまで、押入の収納量はとても魅力的でしたが、
やはり空気はその中にとどめてしまうことが多かったはずです。
ウォークスルー型のクロゼットにすることや、
そして最後に、その通り抜ける風を「見える化」
部屋の間仕切り壁の代わりに、
リノベーションが終わり、あの止まっていた空気が今、
実際にリノベーションをしたマンションのお部屋をご覧いただけます。
詳しくはこちらもご覧ください。